詩「いじめを見ている君へ」

君が、いじめをしている訳ではありません
君が、いじめられている訳でもありません

でも、君はいじめを見ています
知らないふりをしています

いじめている人は、あまりいじめとは自覚していません
いじめられている人は、一人で深く悩んでいます

君は、いじめをしている人にやめるようにいうことはできませんか
君は、いじめられている人の悩みを聞くことはできませんか

いじめは、いじめている人といじめられている人と
圧倒的多数の見ている人の間で起こります

圧倒的多数の見ている人の無関心と沈黙と同意が
さらなるいじめを生んでいくのです

君一人に責任を押しつけるつもりはありません
一人で難しい場合は、友だちに、先生に、親に相談して下さい

周りのいじめを無くすように考え行動することが
君が、これから生きていく上での大切な勉強なのです

早ければ早いほど解決は早いです
あなたのできることから始めて下さい

(「少年少女に希望を届ける詩集」掲載作品)